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文字を食して、言葉をあじわう。読んだ後、思わず「ごちそうさま」と言いたくなる『文字の食卓』

とっても素敵な本に出会いました。
いや、本と言うより人に出会いました。
こんな風に文字を愛する人が居るなんて!
本や雑誌を読む、又は目を通した時、文字を気にしたことがありますか?
文字は文字でしょ?
いやいや、文字にはいろいろな書体があって、実はとてもあじわいのあるものなのでした。

文字を食して、言葉をあじわう。

ぜひとも皆さんにもあじわってほしいな♪

この本のことを知って、すぐにネット注文しました。
手に入れるまで2週間以上もかかっちゃいました。

これだけ生活の中に活字が氾濫しているのに、その活字自体のデザインとか気にしたりはあまりしませんよね。
でも文字には実にたくさんの種類があって、すべてに名前がついています。
作者様は子供の頃から、この字体たちが気になってしょうがなかったんだそうです(笑)
そんな子供の頃から感じていた文字に対する熱くて深い思い入れを、とても楽しくわかりやすく書いています。

ちょっと面白かった一文をご紹介☆

文字の印象の違いが「フォント」と呼ばれるもので、それぞれに名前があることも、パソコンのつかいかたを教わってはじめて知った。本をつくることは、きっとこの延長線上にある。そう確信した。
 しかし、どんなに「フォント」を探しても、いつも本や雑誌でみている文字は見当たらない。これはいったいどういうわけなのだろう。
そのとき、私が苦しまぎれに考えたことは、父のパソコンと、本をつくるためのパソコンは、きっと階級が違うのだろう、ということだった。(中略)文字にもきっと家庭用とプロ用があるのだろう、と。そんなふうに思ってしまうくらい、同じ印刷された文字でも、その印象は決定的に違っていた。

 
じつはこの本、『文字の食卓』というウェブサイトの書籍化なのです。

それならわざわざ本を買わなくてもいいじゃないか。
そう思われるかもしれませんが、ネット上で読むより本で読んだほうが断然おもしろい☆
DTP(出版物の原稿作成や編集、デザイン、レイアウトなどの作業をコンピュータで行うこと)に取って変わられ消えていく「写植書体」をあじわうには、やはり紙の上に印刷されたもののほうが分かりやすいから。

どうしてウェブサイトを開いたのか、そのへんの経緯はインタビュー記事で見られます。

 
実は白状いたしますと筆者、若かりし頃に写植オペレーターをしておりましたの(照)
活字と写植とDTPについてはこちらの記事を参考にしてください。
とても懐かしい
当時はとてもマイナーな仕事のように思っていたので、こうして写植文字を大切に思ってくださる方が現れたことにとても興奮し感謝しております。
そう言われれば、文字へのこだわりって意外と誰でもあるんじゃないかな?
いつも読んでいる新聞や月間・週刊の愛読書の書体が変わったら、きっとすぐに気が付くと思うのです。
文字って空気のような存在なんだな。

 
いまや電子書籍がどんどん拡がっているようですが、自分はこの本を読んで確信いたしました。

やっぱり電子書籍じゃ読めない。
紙とインクと文字。
この組み合わせが、どんなに目と手に馴染み、
それがどれだけ脳を癒してくれるか。

なんか、すごく大事なことを気づかせてもらいました。

 

ごちそうさまでした♪ 

  

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